ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト 蓮沼執太 『音楽からとんでみる 3』

  • アート
広告

タイムアウトレビュー

東京都現代美術館のエントラント付近に特設された野外パビリオンで1年間に渡り展開される『ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト』。第2弾は、国内外のレーベルから音楽作品を多数リリースしている蓮沼執太による新作インスタレーションだ。ピアノの演奏シーンなど“の一見すると音楽的な映像”と木々などの一見すると“非音楽的な映像”が、複数のスピーカーとプロジェクターによって、パヴィリオン内でループ再生されている。パヴィリオンが道路に近い場所に設置されている為、車の音や、外からパヴィリオンを眺める人など、“その瞬間だけの要素”も飛んでくる。そんな空間にしばらく身を置いていると、それまで眺めて聴いていたものが、目で感じる「音」・耳で感じる「音」へと変化し、さらに、ひとつの「音楽」のようになって、頭の中へ“すうっと”着地する。蓮沼の音楽作品は、このような感覚で生み出されているのかもしれない。そう思うと、今後、蓮沼の音楽作品を聴くのが一層楽しみになる。“アート寄り”の展示によって、音楽のあり方を明快に提示した秀逸な作品。

平田晃久《ブルームバーグ・パヴィリオン》2011 撮影:太田拓実

詳細

住所
営業時間
Until Sun Jan 15 2012 10時~18時
広告
関連情報
関連情報