コンセプチュアルアートの先駆者として知られる松澤宥の活動を紹介する資料展。松澤の芸術的活動は多岐にわたるが、本展では最も精力的に活動した1969~73年に時代を絞り、日本における概念芸術の国際展の嚆矢である『ニルヴァーナ』展(1970年)を中心に紹介される。また、当時第一線で活躍した日本および海外の作家が松澤の要請に応じて送った「メールアート」の数々も展示される。メールアートのプロジェクトは、国や地域を越えてアーティストのコミューンが広がっていたことを示す興味深い資料で、同展では瀧口修造や河口龍夫、ヨシダ・ヨシエのものなどが展示される予定だ。
ニルヴァーナからカタストロフィーへ — 松澤宥と虚空間のコミューン
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