インターネット アート これから ―ポスト・インターネットのリアリティ

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インターネット アート これから ―ポスト・インターネットのリアリティ

日本でインターネットの商用サービスが開始されたのは1990年代初頭。サービス開始当初は、利用時間に応じて課金される従量制のダイヤルアップ接続という方法しか提供されていなかったが、2000年代以降に起きたブロードバンド化の進展とスマートフォンや小型コンピュータの普及により、今日、インターネットは常にアクセスが可能なものと認識されるようになった。

常時インターネットに接続された端末を持ち歩き、常にアクセスが可能な状態とは、現実と情報のレイヤーが常に重ね合わされた状態であり、いわば現実空間とネット空間を常に行き来している状態だといえる。たとえばFacebookなどのSNSは多くのユーザーを獲得しており、そこでは、友人知人家族、はては国籍や国境を越えた見ず知らずの人たちが、今どこで何をしているのか,その行動や状況を想像することができる。

その背景には膨大な量のデータがある。たとえばFlickrには1日で約100万枚の画像が、YouTubeには1日で約8年間に相当する映像が、Twitterには1日で2億の投稿がアップロードされているといわれている。こうした、自分や自分以外の人の日常について記述/記録したデータは、1人の人間がその一生を費やしても、全てを見ることができないほどの膨大な量になっている。

こうしたデータは、必要に応じて各サービスが提供するAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)というインターフェイスを介し、オープンに改変・加工・並べ替えが可能になっている。各サービス間でデータがやりとりされ、それぞれの繋りが強くなるにつれて、現在ではインターネットそのものが日常を映すメタ・メディアとなっていると考えられる。そこでは、そうした状況を背景にしたリアリティや質感、人間像やコミュニケーションの様式がありうるのではないだろうか。

インターネット・リアリティ研究会によって企画される本展は、インターネットが日常化し、現実世界が情報世界に包摂された今日の状況において生み出されている、現在のネット環境に由来する表現を「ポスト・インターネット」としてとらえ、これまでに現われた事例などから、ネットと表現のこれからを考察する試みとなっている。


参加アーティスト
エキソニモ、アーロン・コブリン+川島高、パーカー・イトー、dividual、谷口暁彦、二艘木洋行、DJぷりぷり=金太郎

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