パブリックキャット 第15回

焼き肉屋の看板猫:タコ(推定10才)渋谷にて

テキスト:
Kisa Toyoshima
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テキスト、写真:Kisa Toyoshima

渋谷駅から歩いて10分程、無数の飲食店やラブホテルが立ち並ぶ円山町の一角にある龍苑。移り変わりの激しいこの土地で10年以上看板を掲げる焼肉店では、広い店内にあるソファー席でゆっくりと食事を楽しむことができる。店内を奥へと進み、物置となっているソファー席を覗くと、ビール箱の上で眠っているのが、看板猫のタコ。創業当初、この店には9匹ほどの猫がおり、それぞれにイクラ、海老、まぐろ、うになど、寿司のネタを名前に付けかわいがっていたが、今ではタコ1匹となった。白黒のまだら模様に緑色の瞳。長く伸びた3本の眉毛にチラリと舌が出る口元が、なんとも言えない愛らしさを感じさせる。店先で、タコを見掛けて足を止める人には愛想を振りまくが、餌をくれる店の主人には冷たいというツンデレ具合もたまらない。高齢のため白髪が混じり動きも緩慢だが、若い猫とは違う、大人の魅力のある美猫だ。

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名前:タコ(♀)
勤務先:龍苑
看板猫になるまでの経緯:タコの母猫に餌を与えていたところ、ある日突然子猫のタコを連れてきて、そのまま母猫は出ていった。 

—1日のスケジュール—
11時30分頃 開店
翌1時頃 閉店
※店の隣で寝ていることも。
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