Omotesando Koffeeが、コーヒー豆専門店のKoffee Mameyaをオープン

テキスト:
Yukako Izumi
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2015年12月にOmotesando Koffeeが閉店する際、寒さのなかにもかかわらず閉店を惜しむ客たちが最後の1杯を飲もうと行列を成していた。並んでいる人々の国籍が様々で、あらゆる人々がこの店を好きだったこと、そしてそんな客の一人一人に丁寧に言葉をかけながらドリンクを手渡すオーナーの國友栄一らの姿が印象深かったのを覚えている。その後はToranomon Koffee、そして2016年にオープンしたOmotesando Koffeeの香港店を営業していたが、2017年1月27日(金)、Omotesando Koffeeと同じ場所で再びショップをオープンすることとなった。新しいショップは「Koffee Mameya」、コーヒー豆の専門店だ。

Omotesando Koffeeと同じこの場所で、なぜ今度はドリンクではなく豆の専門店をオープンすることに決めたのか、オーナーの國友に話を聞いた。
「Omotesando Koffeeは建物の老朽化で閉店しましたが、同じ場所でまたお店をオープンできることになりました。今まではお店に来てもらってバリスタとして美味しいドリンクを出すのが仕事でしたが、次は家で飲むコーヒーの質を上げるためにバリスタとして何ができるかと考えているんです」

コーヒー豆は常時15~20種類ほど準備する。すべて150gで販売し、価格はそれぞれ1,200円~4,000円ほど。注文はカウンターで行い、家での飲み方やコーヒーの好みをバリスタに伝えて豆を選ぶ。用途に合わせて豆を挽いてもらうことも可能だ。ドリンクは一切ないわけではなく、コーヒーとエスプレッソを提供する。

販売するコーヒー豆に関して最もこだわっている点は、ロースターだ。国内外にあるそれぞれ違った個性をもつ5つのロースターの豆を扱い、名古屋のボンタインコーヒーや京都の小川珈琲、福岡の豆香洞コーヒーのほか、オーストラリアのメルボルンと香港からも1社ずつ選んだ。

「自分で焙煎をすることはしません。焙煎はプロであるロースターがやったほうがいい。あくまでもバリスタとして何ができるかを考えて、私たちはロースターとお客様をつなぐことを目指したいんです。ロースターがいい豆を生産地に赴いて探しているように、バリスタとしてはよいロースターを世界中から探したい。そして、コーヒー豆を一番美味しい状態のドリンクにするプロであるバリスタは、どんな豆がその人の好きな味を出せるのか、どういう淹れ方をするのがよいのかをお客様に伝えるのが仕事だと思っています」

豆のパッケージのなかには、どれくらいの量を使ったらいいかなど、バリスタの視点でのアドバイスを書いたカードを入れている。さらに平日は、ショップ閉店後の18〜19時をワークショップの時間とし、家で美味しくコーヒーを飲むためのどんな質問でも受け付ける。ソムリエにワインについて訪ねるように、コーヒー豆について相談してみてほしいという。

國友は新しい店について「バリスタの次のステップ」だと言いながら、「産地だけでなく、誰がローストしたのか、どんな個性を持った豆なのかをもっと伝えていきたい」と話した。次の店も地元客から海外からの客まで幅広い客が訪れることとなりそうだ。

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