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東京、とんかつ15選

蒲田、目黒、高田馬場で至高のとんかつに出逢う

Text by 神森真理子

牛肉を味わうならばステーキだが、豚肉を味わうならばなんといってもとんかつだろう。とんかつは、洋食店で生まれた料理で、当時あまり受け入れられなかった西洋風の牛肉を使用したカツレツを豚にかえ、日本人好みにアレンジしたことが始まりとされている。基本はソースで食べるとんかつだが、はじめに塩をかけて食べることを推奨している店も多い。ソース派の人もせっかくなので言うことをきいて、まずはシンプルに肉の旨味を味わって欲しい。

蒲田 丸一

蒲田の行列店、丸一では数量限定の『極上ロースかつ定食』(通常2,500円、肉のサイズにより2,300円)をぜひ頼んで欲しい。SPF豚を使用しており、高温でさっと揚げられた分厚い肉はレア状態で赤みがかなり残されている。衣はきめ細かく薄付きで、あくまで主役は肉ということを感じさせるバランスだ。レモンをしぼり、岩塩をかければ、肉の濃い味わいが一気に押し寄せる。他のとんかつとは別の料理といってもよいほどのインパクトだ。

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蒲田

池上 とんかつ燕楽

池上駅からほど近い場所にあるとんかつ専門店。庶民的な佇まいだが侮るなかれ、御成門の老舗、燕楽の暖簾分け店であるこの店では、山形平田牧場から仕入れた三元豚に、自家製のパン粉、内蔵を包む腸間膜から絞り出した貴重なラードを使用したりと、こだわりぬいたとんかつを食べさせてくれる。低温で揚げたサクふわの衣とローズ色の絶妙な火入れの肉はジューシーで絶品。ロースやヒレ定食等の他、ランチ時の『カツランチ』(850円)や『とんかつ定食』(1,250円)のリーズナブルなメニューもあり、こだわっていながら気取らない、良心的な店だ。

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池上

武蔵小山 たいよう

武蔵小山駅のたいようはもち豚のとんかつが有名。この店の『ロースカツ定食』(1,500円)は、衣は粗めでサクサク、豚はもち豚というだけあってしっかりとした弾力があり、脂のほんのりとした甘味が広がるジューシーな味わいだ。火の入れ加減が絶妙で断面は全体にうっすらピンクがかる。注文を受けてから仕込むため少々時間はかかるが、店主の真摯な仕事ぶりについ目を奪われ、待ち時間もそれほど苦ではない。人気店なので予約をおすすめする。

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武蔵小山

目黒 とんき

創業1939年の老舗、とんきは、池波正太郎の著書にも登場する名店。店内1階は、広い調理場を白木のカウンターが囲み、職人の技を眺めることできる。黒みの強い衣は薄付きできめ細かい。ざくざくという表現が合うようなクリスピーな仕上がりだ。『ロースかつ定食』(1,900円)は、やわらかい肉質で、豚肉がたっぷりのとん汁も絶品。キャベツ、ご飯に加え、このとん汁もおかわりができる。店はいつも混んでいるが、従業員は皆テキパキとしていて行き届いたサービスが受けられるだろう。

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目黒

六本木 イマカツ

六本木のイマカツで使用しているのは大自然のなかで育ったやまと豚。肉の食感や旨味を活かすため低温、高温を使い分け揚げている。『特撰ヒレかつ膳』(2,160円)は、中央にほんのりピンクが残され美しいグラデーション。しっとりと柔らかい仕上がりだ。はじめは、本州最西端響灘の自然海塩で、そのあとソースで食べるようすすめられるが、旨味を引き出す塩との相性は抜群で、ついついソースをかけることを忘れてしまいそうになる。

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六本木

西麻布 豚組

西麻布の豚組は趣のある日本家屋を利用した高級とんかつ店。ロース、フィレともに常時数種類のブランド豚が用意されており、好きな銘柄を選ぶことができる。日本全国の銘柄豚を食べ歩き厳選しており、扱うブランドは変化し続けている。素材にこだわっているため価格設定も高めだが、ランチの『フィレかつ膳』ならば、1,800円と比較的手頃に銘柄豚が味わえる。欲張りな人には本日のおすすめ5種を串かつにした『豚組膳』(3,500円)もおすすめだ。

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西麻布

西麻布 三河屋

昼のみ営業をおこなう西麻布の人気店、三河屋では名物の『ミックス定食』を注文する人が大半だが、『とんかつ定食』(1,100円)を放っておくのは非常にもったいない。もともとは精肉店を営んでいただけあり、リーズナブルながら素材は良質。しかし、この店の魅力はなんといっても揚げの上手さにある。からっと揚がった衣は食感をしっかりキープし、小気味好い音を立てる。他の定食同様ハムカツやコロッケなどのおまけがつくのも嬉しい。

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西麻布

高田馬場 成蔵

高田馬場の成蔵では、ロースは並、上、特の3種、ヒレは並、特の2種用意されているが、ヒレの特はヒレの中で最も柔らかい牛肉のシャトーブリアンにあたる部位を使用しているため、この店ではシャ豚ブリアンと呼ばれている。純銅製の鍋を使用し低温でじっくり揚げられており、衣はふんわりさくっと軽い食感で、肉はヒレながらジューシーで名前に恥じない柔らかさ。行列店なので開店直後が狙い目だ。
写真:『霧降高原豚シャ豚ブリアン(180グラム)かつ定食』(2,170円)

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高田馬場

高田馬場 とん太

高田馬場駅近く、新目白通り沿いにある人気店、とん太で是非注文したいメニューは、『特ロースカツ定食』(2,160円)。薄めのベージュ色をした衣は、サクサクなのに口のなかでふんわりする、絶妙な揚げ具合。ほんのりピンク色の肉は、ジューシーで絶品だ。最初の一口は何もつけずに食べて、衣の素晴らしさを味わおう。ソースや塩、胡麻など、色々な味を楽しめるのもうれしい。また、みそ汁は豚汁、わかめ、しじみを選ぶことをできるが、豚汁がおすすめ。

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高田馬場

神楽坂 あげづき

神楽坂のあげづきでは農林大臣賞を受賞した宮崎県産の稀少なブランド豚『南の島豚』を使用。通常よりも長い期間熟成され、芳醇な香りとほのかな酸味、さらっとした脂が特徴だ。独自の揚げ方で時間をかけ揚げるため、衣は薄い色あいでふわっとやわらかく、肉との一体感がある。おすすめは『特ロースかつ定食』(2,710円)。まずはじめに卓上の岩塩で一口、次に酸味の効いたフルーティーな自家製ソースをつけて味わおう。

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飯田橋
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