北島敬三「ISOLATED PLACES」

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北島敬三「ISOLATED PLACES」

北島敬三が 1992 年から 2012 年にわたって日本各地で撮影した風景写真を24点展示。また本展にあわせて、展示作を含む全87点の作品を掲載した写真集『 ISOLATED PLACES 』をラットホールギャラリーより刊行する。

1970年代後半から 90年代初頭にかけて、国内外の都市でストリートスナップを撮影してきた北島敬三は、1992年、白いシャツ姿の人物を継続的に撮影する「 PORTRAITS 」と、無人の風景を撮影する「 PLACES 」という新しいシリーズをスタートさせ、同時並行で制作を続けている。初期の「 PLACES 」では、東京、ロンドン、ニューヨーク、香港など世界の大都市が中心的な撮影地に選ばれ、どの都市にも共通して見られる均質な都市風景が写し出されており、都市をグローバリズムのスペクタクルとして捉えようとする作家の姿勢がみてとれる。ところが 90 年代終盤からは、日本国内の都市で撮影された写真が多くを占めるようになる。さらに近年では、山村や離島など、都市と対極にあるような場所も多く含まれるようになっている。しかし「 PLACES 」の主題が、グローバルな均質性の表出からヴァナキュラーな差異の表出へと変化したのではなく、「顔と名前を失った風景」へと北島の関心が移って行ったことがうかがえる。

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