チェンマイを拠点に活動する映像作家、アピチャッポン・ウィーラセタクンによる個展。本展の中心となるプロジェクト『Fireworks』では、花火の断続的な音と光を通して、自他の境を越えた記憶の不確かな領域が照らし出される。作家の出身地であるタイ東北地方の歴史、伝承や記録を参照しながら、焦点となるのは光と記憶の関わりであり、脳の特定の細胞群に光をあてることで特定の記憶を呼び起こすことに成功した、近年の実験結果にも言及される。映像インスタレーションを中心に、写真や版画作品が展示される。映画『ブンミおじさんの森』で、2010年のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した彼の、美術作家としての側面にも注目しておきたい。
アピチャッポン・ウィーラセタクン FIREWORKS(ARCHIVES)
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