横浜能楽堂外ノ芸術祭2016「赤レンガ薪能」

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タイムアウトレビュー

横浜の観光スポット、赤レンガ倉庫で開催される薪能。能は『船弁慶 重前後之替』を観世流シテ方の梅若紀彰が、狂言は『蚊相撲』を大蔵流の山本則重がそれぞれ演じる。前者は、兄である源頼朝に追われる身となった義経が、愛する静御前に別れを告げ、東国へ向けて船で旅立つ。道中、西国で滅ぼした平家の亡霊に襲われるも、弁慶の祈祷によって祈り伏せられる、という物語だ。前半の静御前の哀愁漂う舞と、後半の亡霊と戦うシーンが最大の見所だ。後者は、大名が相撲取りを連れてくるよう太郎冠者に言い付けるが、彼は人の血を吸おうと人の姿に化けた蚊の精を連れ帰ってしまう、という話だ。両方とも初心者にもわかりやすく、楽しめる題材だろう。また8月26日(金)には、能舞台には欠かせない、老松の描かれた鏡板を、現代芸術家の山口晃が公開制作する。ライトアップされたベイブリッジを借景とするため、鏡板の素材には透明の板が用いられる。夜の横浜に浮かび上がる舞台と美しい夜景を見に行きたい。

詳細

住所
価格
特等席7,000円、一等席6,000円、二等席4,000円、自由席2,000円
営業時間
開場17時30分、開演18時00分
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