オープン以来、19世紀の西洋近代美術を中心に展覧会を開催してきた三菱一号館美術館が、少々趣向を変え、浮世絵展を開催する。
江戸時代の風俗、現実とも享楽の世界とも思える“Floating World”を鮮やかに描いた浮世絵。当時の大衆文化としてだけでなく、19世紀には欧米の人々をも魅了し、今なお現代に生きる多くの人々を魅了している。本展では、江戸から明治までの、浮世絵の誕生から爛熟に至る全貌を、3期に分けて紹介。1会期あたり約200点、3会期合わせて約600点を展示する。
川崎・砂子の里資料館長 斎藤文夫の膨大な浮世絵コレクションから選りすぐりの名品を展示するとともに、浮世絵の影響を受けたロートレック他の三菱一号館美術館所蔵ヨーロッパ近代版画を対比させ、時代や地域を越えた浮世絵の普遍的な魅力に迫る。