自らの夢想を40年かけ物語にしたヘンリー・ダーガーの実人生と、その作品『非現実の王国で』を解き明かすことを試みる企画展、『ヘンリー・ダーガー展』が、ラフォーレミュージアム原宿にて開催される。
家族も友人もなく、天涯孤独に生きたヘンリー・ダーガー。彼はその侘しい実生活を棄て、自身が夢想した物語『非現実の王国で』の中で生き、そこで起った出来事を、生涯を賭して記録した。展示は、ダーガーの幼少期、興味を抱いていた事物から『非現実の王国で』の挿画64点、自叙伝と本邦初公開となる遺品6点の展示など、5つのセクションで構成されている。ヘンリー・ダーガーの虚実に迫る、貴重な機会といえる。